◼︎IOT導入の目的と活用法における生産性の向上

IOTは現場をリアルタイムに見える化し、さらに経営を見える化するツールである。どのように改善に役立たせるかは各導入ユーザーが収集したデータをどう活用していくか次第である。

IOTの構成は、IOTで何をしたいのか(目的)が先決であるが、次のように区分して理解できる。

  • データ収集の端末(バーコード、センサーデバイス)
  • データの伝達通信(無線、ネットワーク、インターネット)
  • データの処理機能(フィールドコンピュータ、ローカルコンピュータ)
  • データの統合管理(アプリケーションシステム、データベースシステム)
  • データの蓄積・解析(クラウドサーバー、AIシステム)
  • 制御及び操作(制御端末、ロボテックス)

ここでのIOTの目的は、高利益を生み出す生産性の向上にある。このためには各製造工程での生産データをリアルタイムに収集して製造原価を算出し、売値との差異を計算して案件別採算を評価し、採算の健全化を図るために問題を現場にフィードバックして改善を促進することにある。

案件別採算は週次の採算とつながり、経営の見える化ができる。リアルタイム生産実績を案件別採算管理に落とし込む為のシステム開発・提供を行う。

おさらい的になるが、業務フローを整流化して初めてシステム化する事による効果が出てくる。業務フローが整流化されない中でシステム化しても、混乱したフローに翻弄され、すぐにシステムが機能しなくなる状況に陥ってしまうからである。