◼︎中小企業の抱える問題とは大きく3つである。

私は以下の大きな3点に直面しました。

1.事業体質がまさに“中小企業”

ここ数十年事業モデルが変わっていない。下請け、孫請け体質が継承されている。
このことに100年1日のごとき疑問がない。

2.どんぶり勘定/出たとこ勝負/結果オーライ

これらが当たり前になっており、根本的な生産性向上に繋がる仕組みの見直し改善が遅々として進んでいない。 事業の骨格を創る業務のシステム化を含めて近代化がされていない

3.人材不足

経営改善の経験者がいない。仕事は任せられても改善になると現場は昔からこうやっていたという軋轢の中で結局身動きが取れなくなる。

◼︎直面した問題に対して具体的に以下の手を打っていった。

1.先ずは製造現場の改善から

まずは真っ先に製造現場の改善から取組み始めるわけであるが、古くから引きずっている体質を変えていくのは至難の業であった。しかし社内の情報を開示し、積極的に働きかけていく事で、社員全員の意識も少しずつ変わり、現在は改善が進み、業務フローも整流化され強い現場に生まれ変わった。

2.月次の決算を待つことなく1週間単位で業務の結果(営業利益)も分かるように

月次の決算を待つことなく1週間単位で業務の結果(営業利益)も分かるように仕組みを見直し、問題があっても次週にすぐ手を打つことができる。1週間単位でPDCAを回し、更なる改善へのフィードバックに繋げている。

3.自社開発のオリジナルシステム

さらに自社開発のオリジナルシステムの最大の特徴、作業実績のリアルタイム処理により、リアルタイム作業進捗・資材の自動発注・倉入れベース(作業完了時点)での案件利益管理と、入口(売上)から出口(請求管理)までのリアルタイムな見える化を実現している。

【営業利益10%までの実績推移】

【イナミツ印刷システムイメージ図。作業終了時点で案件ごとにリアルタイムに営業利益ベースで利益が分かる。モニタリングカメラと連動させることで赤字案件の作業分析が出来て、対策を直ぐにフィードバックできる】

外部の改善コンサルタントに力をかりて、本格的に改善活動を始めた2016年から3年間で売上10%アップ、残業時間15%削減、営業利益10%(参考までにトヨタ自動車8.17%、資生堂9.9%、昭和電工 18.4%『2018年日本企業営業利益率ランキング』より)体質になった。

あるべきシステムによる業務の姿と水準を描きながら外部のシステム開発会社に改善と並行しながら2年がかりでシステムの完成にこぎつけた。

現場オペレーター全員がipadを活用。各作業フロアのモニターでリアルタイムに作業進捗及び作業損益を見ながら改善活動を行う様になるとは活動開始当時は想像もつかなかった。仕事のやり方と風景が大きく変わった。

◼︎以上の改善により利益化できなかった経営が現在は営業利益が10%を超えるまでに改善する力ができた。

現在数多くの同業他社を始めとした中小企業の経営者の方からご相談を頂く事が増えている。

私と同じ問題に直面している類似の中小企業を高利益体質の会社に変えて行くノウハウを提供してお役に立てる事が私の切実な願いであり、アイアーキテクツの使命であると考えている。

このノウハウを提供して半分(1/2)の期間で達成できるようにサポートさせて頂きます。