業務改善コンサルティング

◼︎IOT導入の前に考えたい業務プロセスの3階層

営業・設計・調達・生産管理・製造・出荷の業務プロセスは、大なり小なりどの企業にも共通する業務部位(BLOCK)である。通常、業務部位とは部門を指す。

この業務部位は業務ユニット(JOB)で構成されており、この階層での企業による差も少ない。
しかし、実際の仕事の機能(TASK)となると、企業毎に目的と考え方が異なる。さらに具体的な仕事の単位(WORK)となれば、各社各様の指示・様式・やり方がある。

特に多くの中小企業は過去のやり方を丁寧に継承しているため、我流の仕事プロセスが複雑化し、混乱していても人手でなんとか対応しているという状況である。

これでは会社全体の生産性ひいては利益化を図ることは難しい。業務プロセスは、三階層で見直しをかけていくことが大切である。業務プロセスを整流化し、仕事の仕組みとやり方そのものを効率化することが最優先となる。

アイアーキテクツでは専門家によって改善目的に対する期待要件と実態の解決シナリオを実態からの現状アプローチとあるべき姿からのデザインアプローチの両面から行う。これは経験上、実態からの現状アプローチのみではあるべき姿まで引きあがらず、低い位置での改善レベルまでしか届かないからである。

IOTシステム開発

◼︎IOT導入の目的と活用法における生産性の向上

IOTは現場をリアルタイムに見える化し、さらに経営を見える化するツールである。どのように改善に役立たせるかは各導入ユーザーが収集したデータをどう活用していくか次第である。

IOTの構成は、IOTで何をしたいのか(目的)が先決であるが、次のように区分して理解できる。

  • データ収集の端末(バーコード、センサーデバイス)
  • データの伝達通信(無線、ネットワーク、インターネット)
  • データの処理機能(フィールドコンピュータ、ローカルコンピュータ)
  • データの統合管理(アプリケーションシステム、データベースシステム)
  • データの蓄積・解析(クラウドサーバー、AIシステム)
  • 制御及び操作(制御端末、ロボテックス)

ここでのIOTの目的は、高利益を生み出す生産性の向上にある。このためには各製造工程での生産データをリアルタイムに収集して製造原価を算出し、売値との差異を計算して案件別採算を評価し、採算の健全化を図るために問題を現場にフィードバックして改善を促進することにある。

案件別採算は週次の採算とつながり、経営の見える化ができる。リアルタイム生産実績を案件別採算管理に落とし込む為のシステム開発・提供を行う。

おさらい的になるが、業務フローを整流化して初めてシステム化する事による効果が出てくる。業務フローが整流化されない中でシステム化しても、混乱したフローに翻弄され、すぐにシステムが機能しなくなる状況に陥ってしまうからである。

IOT人材育成

◼︎IOTにおける人材育成の必要性

IOTは自社の高利益化のために業務プロセスを見直し、その業務プロセスをリアルタイムに見える化して管理する高度なITシステムである。今までシステムは丸ごと買ってくるか作ってもらうかし、言われた通りに運用をするだけというのが通常であった。

しかし、この考えは危険極まりない。なぜならば、高利益化の進展に伴い、業務プロセスは進化するし、根本から事業の構造も変わるかもしれないからだ。

その変化に追随させていくためにもIOTの人財育成が極めて大切となる。